サクラ大戦で浅草が出てきている曲というと「メトロで行こう」「カモナ浅草」がありますね。
というわけで、その元ネタとなっているのではないかというお店をあげていきます。
どじょう(鍋)
これは「駒形どぜう」でしょうか。
享和元年(1801)創業。店舗は関東大震災や第二次大戦での空襲などで幾度も失われていますが、そのたびに再建され、現在の建物も明治期のものを再現した外見となっています。

ぼたん(鍋)
浅草にはちょっと該当しそうな店が発見できませんでした。
ので、近隣地域から両国の「ももんじや」になるでしょうか。享保3(1718)年創業。ももんじ屋という呼び方は、江戸時代の獣肉料理専門店の名称なので、この店独自のものではないのですが、今でも残るのはこの店だけになってしまったそうです。
深川(鍋)
こちらも浅草では発見できず、近隣……というには少し遠いですが、深川鍋といえば、本場は深川ということで、同地の老舗「割烹みや古」になるでしょうか。
大正13(1924)年創業で、深川めしの元祖とも言われています。
ちらし寿司
どの店と特定するには決定打に欠けますが、慶応元年創業の「弁天山美家古寿司」でしょうか。現存する最古の寿司屋なんだそうです。
次点で「紀文寿司」という可能性もありますね。
こちらも明治36(1903)年創業の老舗です。

ウナ重
これは「駒形前川」でしょう。
創業は文化・文政期(1804–30年頃)。今回出てくるお店の中でも、一番の老舗ですね。創業当時からの継ぎ足しのタレで焼き上げているのだそうです。
鍋焼きうどん、カモ南
並木藪蕎麦も捨てがたいですが、ここは鍋焼きうどんも鴨南も現存メニューにのっているということで、「尾張屋」としましょうか。創業は万延元年(1860)。

西洋料理[スパゲッティ/ハヤシライス/ポタージュ/サラダ/カツレツ]、ステーキ
これは、「メトロで行こう」と合わせて「ヨシカミ」をあげておきましょう。
創業は昭和26(1951)年ですが、浅草の老舗洋食店といえば、ここの名前があがると思います。
なお、社長さんのBlogで「メトロで行こう」を取り上げていただいている記事もあります。

ソーダ水にアイス
そして、これも「メトロで行こう」と合わせて「アンヂェラス」でしょう。
昭和21(1946)年の老舗喫茶店で、梅が丸々入った「ダッチコーヒー」やバタークリームのケーキ「アンヂェラス」が名物でした。
残念ながら店舗老朽化のため平成31(2019)年をもって閉店。
跡地は今のところ駐車場になっています。

創業当時のアンヂュラス

今では駐車場に
番外:神谷バー
いつぞやの歌謡ショウで名前が出てきた筈。
明治13(1880)年創業。現在の建物は大正10(1921)年に建てられたもの。空襲で内部は失われてしまったが、外観は往時のままである。
名物の電気ブランが有名で、太宰治や井伏鱒二の小説にも登場するほどだ。ちなみに「電気」というのは、当時はハイカラなものになんでもつけていた単語という程度で、深い意味はないらしい。
現在はバーというより食堂といった趣で、気軽に入ることができます。



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